経皮的僧帽弁接合不全修復システムを用いた僧帽弁閉鎖不全に対する治療介入の有効性と安全性に関する多施設レジストリー研究について

経皮的僧帽弁接合不全修復システムを用いた治療を受ける人を対象に、患者さんの診療に役立てるために行う研究について説明をします。

  1. 何のためにするの?
    あなたが受ける治療(経皮的僧帽弁接合不全修復システム)は、日本では2018年4月から始まった新しい治療法です。しかし、これまでに行われてきた治療法に比べて有効なのか、安全なのか、日本における十分なデータがありません。 そこで、この治療法を今後日本でどのように活用していくべきかを考えるために、わが国で心臓病の診療を専門とする人が多く会員となっている日本循環器学会という学会が中心となって、この治療を日本で受けられるすべての患者さんにおける症状や飲まれている薬の内容、血液検査や心エコー検査のデータなどを集め、これからこの治療を受けられる患者さんへ、その成果を役立てていただくことを目的としています。
  2. どんなことをするの?
    この研究の対象者は経皮的僧帽弁接合不全修復システムを用いた治療を受ける人です。研究の期間は、倫理委員会承認日~5年間(延長する可能性もあり)です。この研究では、あなたの年齢や性別、これまで診断された病気や検査の情報、また経皮的僧帽弁接合不全修復システムを用いた治療の方法、治療後の経過などの情報を集めます。研究のために必要となる追加の検査はありません。
  3. プライバシーの保護について
    研究に参加された場合、治療に関する情報はデータセンターに集められますが、あなたとはわからないように研究用の番号が付けられます。そのため、ほかの人がみても、だれの情報かわかりません。またこの研究の結果が発表される場合は、名前など個人が特定できる情報は含まれません。
  4. こんなことがあるかもしれません
    研究に参加しても、あなたに直接の利益はありません。しかし、あなたの協力によって得られたデータは、将来、あなたと同じ病気の診断や治療に役立つことが期待できます。一方、あなたの個人情報が漏れることが絶対にないとはいえませんが、あなたの情報の扱いには十分に注意します。 またこの研究に参加しなくても、治療に影響がでることはなく、不利益はありません。